ハウルが動くにしろ動かないにしろ(ネタバレなし)

先日、宮崎駿監督アニメ「ハウルの動く城」を見てきました。
ぼくはナウシカは見ていないけど、ラピュタは映画館に見に行ってるからね。友達のお母さんに連れられて、友達と一緒に。トトロも同じシチュエーションで見に行った。千と千尋だって見に行ってますよ。それ以外?金曜ロードショー。あ、もののけ姫にいたっては金曜ロードショーですら見てないので、「生きろ」と、口の周りを血だらけにして鹿を食べてるイメージしかない*1。それくらいの宮崎マニアっぷりってことですよ。えぇえぇ。
土曜の日付で、ネタバレなしの感想を。日曜の日付で、すでに見た人向けの感想を。


公開前から一番の懸案*2とされてきた、ハウルの声が木村拓哉ということに関しては、心配ご無用。「え?木村さん、それでよろしいんですか?」っていうくらい、木村拓哉色を感じさせない演技です。
(最近の)宮崎アニメのキャラクタの声って、常日頃からアニメに親しんでいる、いわゆるアニオタさんたちにとっては、非常に違和感のある声だと思うんだけど、そういう前提で見てると、木村拓哉の声なんてちっとも気にならない。(最近の)宮崎アニメって、いわゆる「声優」じゃない人を結構使うから、声の出し方とか芝居の仕方が、アニオタさんたちが普段慣れ親しんでいるそれと違うのよね*3
まぁつまるところ、宮崎アニメを見ているときは、声の出てない演技を聞いても、さして気にならないってことなんだけど。普段のシーンを演じている上では、特に問題なし。アニメならではの、日常上げないような叫び声とかの演技は、まぁ目をつぶりましょう。ただ、香取慎吾がやったら普通に演じちゃえそうじゃん?なんてことは、思っても言っちゃいけなかったと思う。
荒地の魔女役の美輪明宏は、キャラクタが美輪明宏まんまなんで、何かとはまらないわけがないと思ったんだけど、ただそれだけってわけでもなくて、上手だなあ。…今ここで、「さすが」って打とうとしたんだけど、美輪明宏は役者じゃなくて歌手だった…。
カルシファー役の我修院達也…っていうか、若人あきらといった方が通りが良いのかな?この人は、なんと言うか…「作りすぎ」っていうイメージかな?声優じゃない人、というか、作った声を出すことに慣れていない人が作った声を出して演技している、っていうのを体現している感じ。ここら変には声優使ってよかったんじゃないの?って思ってみたり。
何かと色々言いたいことはあるけど、それは日曜の日付分(見た人向け)で言うとして、劇場で見てる分には面白かったと思いますよ。「何?見てない?見といた方が良いよ!」って勧めるほどではないけど。あの複雑怪奇な城がゲションゲション音を立てて動いてるシーンとかは、宮崎アニメらしさ全開。細部にわたって、よく動いてる。


内容に触れないようにしたら、キャストの話ばかりになってしまった。

*1:本当は食べてるんじゃなくて…とか、そんなこと知らない。

*2:一部アニメファンに対して

*3:そのキャスティングの理由は、種々の理由付けが(憶測含めて)されているけど、ここでは触れない方向で