NOAH DESTINY 2005(地上波)感想

PPVとかじゃなくて、深夜から早朝にかけてやってた、地上波。
例によってあんまりNOAHに詳しくないまま、感想を書き連ねてるんで、トンチキなこと言ってたら…まぁそんなこともあるってことで。


三沢光晴 vs 川田利明
地上波の放映順なんで、いきなりメインの試合。
…。三沢と川田に色々あったことは、いくら全日やNOAHに詳しくないぼくでも、ちょっとは知ってる。そんな感情むき出しでぶつかり合う試合…ってわけには行かなかったんだね。
プロレスだから、個人と個人のドラマを無視して観るなんてことはナンセンスなんだけれど、5年前10年前を、軽い話でしか知らない、ぼくみたいな人が見れば、感慨なんて何もない、ただのメイン戦。
回りくどい言い方をしてるけど、要約しちゃえば、そんなに面白い試合じゃなかった。
エルボーの打ち合いとか、パワーボムで投げるかこらえるかの攻防とか、いわゆる普通のドキドキセットはそろっているんだけれど、どうにも息の詰まる攻防ってのが見えないのよね。
全日本の試合を見てきた人はどう受け取っていたのか分からないけれど、川田のプロレスっていうのは、ああいうのなの?もっとバチバチやるタイプではないの?
や、確かに、エグイ角度で落ちたり落とされたり、本来ならドキっとしそうな場面はあるんだけれど、なんとも…。
去年のドーム大会の観戦記でも実況について、少しだけ触れたんだけれど、あまりにも「最後の大決戦」的なことを煽るから、期待ばかりが膨らんで、内容が期待についてきていないのかもしれない。
最後の決まり方とかも、あれは終盤の熱い攻防としては良いんだけれど、勝負の決定としては弱すぎる。…弱すぎるのは違うか。もしかしたら本来は十分なんだけれど、期待していたほどの攻防ではなかったのかな。テレビを見ていて、あそこで決まるとは思わなかった。
テレビを見る限りだけれど、会場も、あの決着にはそんなに盛り上がっていなかったものなあ。


小橋建太 vs 佐々木健介
メイン戦とは逆に、一切のドラマを廃して組まれた試合。他団体のエースが初対決!っていう煽りはあったけれど、三沢・武藤みたいに、「もし対戦したら」を話題にされていた選手でもないし、リング外での舌戦もなかったし。
純粋に試合だけを見てください、っていって組まれたと思うのが、妥当でしょう。
つまり、ずっと全日〜NOAHを追ってきた人も、新日本や健介個人を追ってきた人も、どっちも追っていなかった人も、平等に見られる試合になるわけで、逆に感情を入れて見ることができた。
試合中に気になったとしたら、健介の、トップロープへの上がり方くらい。NOAHのロープって、他と違うのか、結構上がりにくそうにしていたよね。
でも、小橋も一度、足を滑らせてたなあ。偶然かな。
逆水平の打ち合いは、きっとやるだろうと思っていて、実際にも繰り広げられたんだけど、それでも拳に力が入った*1。やっぱり得意技を打ち合うっていうのは、格好良い。
途中、コーナーで逆水平連打を始めたときには、ちょっとだけ興ざめしちゃったけど、これはぼくの趣味の問題。…でもやっぱり、あの小刻みな連打は、どちらにも似合わないと思うんだよなあ。個人的には、あまり踏み込みを省略しないで打って欲しい。
ラリアットのぶつかり合いも燃えた。
ローリング袈裟斬りの連発はびみょーだったけど*2、最後の小橋のラリアットは、説得力十二分。面白い試合だったなあ。
あー、この試合で、お客さん、疲れちゃった可能性があるなあ。
関係ないけど、健介のマイクは、意外と良かった。川田より良い。


天龍源一郎 vs 小川良成
天龍って、何となく好きなんだよね。小川には詳しくないけど、どことなくアメリカンな感じを漂わせてるあたり、嫌いじゃない*3
メインの試合同様、二人の間のドラマはやっぱり知らないんだけど、若干の煽り映像と、これくらい試合の中で分かりやすくそれを表してくれると、楽しんで見られた。
…って打ってたら、これも決まり方はびみょー。53歳*4をしのいだ小川ははすごかったけど、その後が続かなかったね。あとちょっと!


金丸義信 vs KENTA
GHCジュニアヘビー級王座戦。
ジュニアらしい、という言葉で済ませるのはちょっともったいないくらいのスピーディーなスタート。途中、試合はカットされていたけれど、そのままの勢いで展開されていたみたい。会場で見ていると、かなり見ごたえがあったんじゃないかなあ。
ロープ上のKENTAが、昇ってきた金丸をフィッシャーマンで投げたところは、KENTA、うまかった。ってか、ともすればすごく危ない状況だったのを、うまく回避した感じ。
決まり方もかなり盛り上がってたし、できればノーカットで放映して欲しいよね、こういう試合は。


鈴木みのる丸藤正道 vs 秋山準&橋誠
GHCタッグ王座戦
橋の、頭の包帯(テープ?)が痛々しい。どの選手にも言えることだけど、あんまり万全じゃない状態では、出ないで欲しいですよ…。
放映時間の絡みだから仕方ないけれど、ちょっとカットが多くて、展開が分かりにくかったなあ。
お客の盛り上がりを見てると、やっぱり面白い試合だったみたい。テレビで見られた範囲だけでも、結構面白かった。


力皇猛 vs 棚橋弘至
GHCヘビー級王座戦。
王座戦なのにいきなり途中から試合が始まってるけど…良いのかなあ?NOAHって、結構、ベルトを大事にしてきたと思うんだけどなあ。対戦相手、他団体のチャンピオンではあるけど、ヘビー級のチャンピオンじゃないしなあ。
…って、すごい勢いで試合がカットされてる…。
えーっと、まぁ、棚橋は悪くない動きをしていたと思うよ?力皇も、特別悪かったってことはなかったと思う。でも、盛り上がってなかったよね…。試合順が早いせいも…関係ないか。


ムシキング・テリー vs ブラックマスク
「昆虫が飛んだ!」っていう実況は、ちょっと笑った。
同じく、「いわゆる619(ろくいちきゅう)」って実況にはがくっときた。そんな「いわゆる」はないって。すぐに、「シックスワンナイン」って言い直してたけどね。…でも、NOAHのマットだとあの技は…あ、そうか、使う人が違うからね。…違う?


他は、あまりにダイジェストだったんで、感想なし。
テレビを見ながら打ってたんで、場合によっては、試合の雰囲気で、言ってることが逆になってたりするかもしれない…。

*1:一発目の逆水平で、誰も「Wooooooo!」って言わないことに変な違和感を覚えたのは内緒

*2:ここら辺は、連発が好きじゃないっていうぼくの趣味のせいだと思う

*3:以前はそこらへんが逆に好きじゃなかったんだけど、不思議なものね

*4:技の名前って分かりにくいよね