ブラックジャック #2

OPのCGのびみょーなちゃちさにちょっとがっかり。えー、多分、原作の雰囲気を大事にしたのと、CGを使いたかったのの両天秤だったんだろうけど、どっちつかずになっちゃった感じ?中途半端になら、使わない方が良かったのでは?
あ、キャラクターデザイン、神村幸子なのね?へぇ。まぁ随分と原作テイストが強めだから、あんまり神村幸子の色は感じないけれど。出崎統が監督やった時とは随分違うわ。…まぁどちらかっていえば出崎統の方が、正当な手塚治虫先生の筋なんだけど*1
おぉ。大塚明夫が提供クレジットを読んでる!


本編。タイトルは「アリの足」。これだけじゃ分からなかったけれど、喫茶店で身障者(作中表現)の少年が、「ある身障者の記録」を読んでいるシーンで、恐らくあの話だ、と思い出した。えーっと、この話、ブラックジャック先生、あんまり活躍しませんよ?良い味は出すけど。
見ていて思うのは、キャストに穴がないこと。気になる演技ってものが、ほとんどない。そもそも登場キャラクターが少ないのと、きちんとした(新人じゃない)声優で固められているから、安心して見られる。…いかにぼくが、最近アニメを見ていなかったか、あと、見たとしても深夜の低予算アニメだったかが分かる感想だ…。
第一話を見ていないから分からないんだけれど、今シリーズはやさしい雰囲気で仕上ていこうっていう方針があるのかな?ブラックジャック先生がすごく温かいオーラに包まれてるんだけれど。もう少し邪悪というかシニカルというか、そういう表情をするブラックジャックが見たいなあ。
漫画だといわゆる”オチ”に当たる、ブラックジャックピノコにやりこめられるシーンの描写も、悪くない。動きが、手塚アニメしてる。医療に関わる時のブラックジャック先生とは違う表情を出すよ、っていうのを存分にアピールしてるのが、いいですよ。
あ、そうそう。ブラックジャック先生が、「動物園に連れてってやる」といったときのピノコの台詞。
「白いライオン、見たい!」
あー、手塚漫画してるなあ。(あんまり関係ないかもしれないけれど、この日の日記参照


EDは、ピノコの映像をメインにおいて、ちょっとコミカルな雰囲気に仕上てあるのか。ちょっと、「リボンの騎士」のEDの雰囲気を思い出した。大塚愛の歌は悪くないけれど、ちょっとブラックジャックっぽさとはかけ離れちゃってるような…。
OPに関しても、もう少し悲哀の感じられる雰囲気にしても良かったような気がするなあ。で、EDをコミカルにすると。まぁここらへんは、ブラックジャックという作品そのものに対するイメージというか、求めるものというか、そこらへんの部分で、ぼくと、今シリーズの狙いとの間に違いがあるのかもしれない。
来週も見よう。


(追記)
ブラックジャックの感想を書いているサイトをいくつか巡っていたら、若干気になる記述が。自分でも調べてみるて確認。この話、原作ではこの青年、小児麻痺の患者だったんだのね。
…なんでそこに変更を加えたんだろう?小児麻痺(ポリオ)っていえば、今ちょうど、ドラえもんをイメージキャラクターに使ったりして、
「もうちょっとで撲滅できそうなんです!」
ってアピールしている病気じゃないか。時流を考えれば、まさに今こそ、その話を流すべきといってもいいくらいのタイムリーさだ。
小児麻痺って、差別問題とかあったっけ?それとももう根絶寸前で、一般性に欠けるって判断だったんだろうか?確かに今回のアニメでは、あまり細かく理由が特定されてはいなかった。
取り立てて大きな問題でもないけれど、ちょっとだけ気になった。

*1:出崎統監督は、虫プロ出身。