きみはペット 10巻 (小川彌生)

本来の読者とかって、主人公たちみたいな、世間的には完璧超人っぽいたちが変に不器用だったり、自分ではうまく立ち振る舞えそうな部分でまごまごしちゃったりするのが楽しいんだろうか?それとも普通にドラマを楽しんでるんだろうか?
…なんてちょっとうがった視点が頭に浮かんだりもするけど、展開がお約束に満ち満ち溢れてたりして、普通に面白い。

ただ、作中にあるWWEネタをメインターゲット層のどれだけが理解しているのかは例によって疑問の残るところ。ってか漫画家ってけっこうそういうことするよね。著者近影で小川彌生レイ・ミステリオJr.のマスクをかぶって写ってるのを見て「あー。この人、ホントにWWE好きだよなー」とか思ってたんだけど、巻末のおまけ漫画で著者近影の撮影話に触れてて、きっちりマスクの説明とか、何でレイレイ*1のマスクかぶったかとか、書いてるのね。うん。KISSの読者の大半は分からないから!いや、それでも描く姿勢は好きだけど。
スミレの妹が「〜だっての」って言い回しを使っている欄外に、「エディ・ゲレロ風」とか書いてあったのには笑った(笑いどころが間違ってます)。

巻末のコメントに、「エディに人気があったのはびっくり」みたいなことが書いてあったんだけど、しばらくWWEエディ・ゲレロのことだと思い込んで、「えー、前から人気じゃーん」とか「WWEの日本公演行ったのかな?」とか色々想像してた。…あーエディって、スケナリ(だっけ?)のことか。
作中では、自己紹介のたびに「エディって呼んでください」というのに「スケナリ」としか呼ばれないキャラだってのに!そんな人、いきなりエディって言われても分からないってーの*2

*1:レイ・ミステリオJr.のこと。ちなみに今や、「Jr.」はなくても同じ人物を指します。

*2:ネットで調べたら、どの「きみペ」サイトでもエディって言ってるので、そうでもないです