WWE PPV バッドブラッド

■ラ・レジスタンス vs クリス・ベノワ&エッジ
まずはタッグ王者戦。
あれれ?ベノワ、今日は2試合もやるわけ?とか、見る段になって初めて気付いてみたり。
いまいち、ベノワとエッジがタッグを組んでいる必然性が感じられないぼくからすれば、何で二人で再戦かなあ、って感じ。ベノワはタッグチームで活躍する選手じゃない…と思ったけど、いやいや。そういえばカート(カート・アングル)とのタッグは面白かったなあ。
試合は、現在ベノワと抗争中(というか今日の世界王座戦の挑戦者)ケインの乱入で、ノーコンテスト…なのか?もしくはラ・レジスタンスの反則勝ち。どっちにしても王座移動はなし。うん。ここでタッグも獲れたら、ベノワ大変すぎ。


■タイソン・トムコ vs クリス・ジェリコ
問題解決人のトムコが、ジェリコと対決。トムコがどういう人なのか知らない(アングル上では知ってますよ?)けれど、まだ少し、プロレスの技術は足りてないみたい。それをあまり気にさせないのは、彼のパワーなのか、ジェリコの上手さなのか、そこまでは分かりません。
最後は、トムコの突進をジェリコがかわして、エプロンからジェリコにちょっかいを出そうとしていたトリッシュとトムコが衝突。ふらつくトムコに、ジェリコがエンズイギリ。そこからすかさずフォールしてフィニッシュ。
今回フィニッシュに使われた、最近のジェリコのお気に入り、ランニングエンズイギリ。相手の膝か太ももあたりを踏み台にして延髄斬りをあてるのだけれど、なかなかに格好いい。個人的にはシャイニング・ウィザードにインスパイアされたんじゃないかと思っている(立った相手へのシャイニングって感じ?)のだけれど、どうなんだろう? ちっとも命中しないライオン・サルトに代わって、ウォール・オブ・ジェリコに次ぐ、ジェリコのフィニッシュムーヴになるんだろうか。
やっぱり、KOできる系のフィニッシュムーヴは、持っておきたいよね。


シェルトン・ベンジャミン vs ランディ・オートン
続いてIC王座戦
この7年間で最も長くい間、IC王者だというランディ・オートン。7年間というのは何とも中途半端だけれども、ってことは8年前に、もっと長く保持していた選手がいるってことよね?話に上がらないのが気になるけど、誰だったんだろう?
客のブーイングに腹を立ててリングまで上がってきたオートン。何かまくし立ててる途中で最前列の女性客を一瞥したから、何かするのかと思ったけど、そのまま何もせずにリングイン
オートンがリング上でさらに熱弁をふるっていると、今日の対戦相手ベンジャミンが登場。予定を変更して、その場で試合開始。
試合中にキングが、「本当は最後から二番目の予定だった」とか言ってたけど、今思えば、それって世界王座戦より後じゃんよ…。
試合は一瞬の丸め込みで、オートンが勝利。防衛記録をさらに延長。


■ビクトリア vs ゲイル・キム vs リタ vs トリッシュ・ストラタス
次は女子王座戦。
前回のRAWで、いきなり4WAY戦に変更された女子王座戦。
試合前、控え室でリタを激励するマット。と、そこにいきなり入ってくるセキュリティたち。
マットが、「おい、お前ら、ここは女子更衣室だぞ!」とか言っていたけれど、いや、じゃあ、君は何でいるのよ? まぁ英語では「private」がどうとかって聞こえたから、リタ専用の更衣室だったんでしょう。何はなくとも、ビショフの命令によって、マットは会場の外に退去。マットの出番はこれまで。
試合は、リタの強烈なDDTでキムがダウン。すかさずフォールに行こうとしたところを、トリッシュがスクールボーイ&タイツつかみでフィニッシュ。女子王座はビクトリアから、トリッシュに移動。
ところでこのタイツをつかんでのフォールって、WWEの中ではかなり悪いことになっていて、インチキ勝利の表現の一つになってるけど、そこまで悪いことなのか…?


■ユージン vs ジョナサン・コーチマン
みんなの人気者ユージンと、アナウンサーのはずが良く試合に出てるコーチの一戦。
ユージンは、過去の名レスラーのコピーや、クラッシックな技を披露して楽しませる、格闘ゲームで言うとサービスキャラみたいなイメージ。カプコンのゲームだとダンとか(あくまで個人的なイメージね)。
今回もまさにそんな感じで、フィニッシュはロックボトムからのピープルズエルボー。試合中に乱入してきたギャリソン・ケイドにはスタナーをお見舞い。試合終了後、さらにコーチにスタナー!ちょっと形は悪いけど、WWEのリングでまたスタナーが見られるとは。
そうそう。試合中に、ユージンが客席の女性からぬいぐるみをもらう場面があったんだけど、そのときぬいぐるみを渡していたのが、さっき、オートンが一瞥くれてた女性。Dolieさんのとこの記事によると、ユージンの交際相手の女性とか。
あー。オートンは、「お。これがユージンの彼女かー」みたいな気分で見てたのかしらん?


■ケイン vs クリス・ベノワ
とうとう世界王座戦
あれ?もう世界王座戦?何か早くない?ちょっと物足りなかったなあ…と思ったら、まだHHH vs HBKの試合が残ってるじゃないの。うわー。世界王座戦より、ノンタイトルマッチの方が後かあ。ベノワ、苦節18年で王座を獲得したものの、やっぱりいまいち扱いが低いような…?
トリプルジャーマンでも、スーパーダイビングヘッドバットでも決められず(まぁこの技では滅多に決まらないんだけれど)。カナダ限定必殺技のシャープシューターでもやはり決められず。チョークスラムを喰らうもカウント2で返し、満を持して決めたクロスフェイスもパワーで解かれて、いったいどうやったらケインを倒せるんだ?と思ったら、クロスフェイスの体勢からいきなり丸め込み!見事、3カウント。
でもなー。できればケインからタップを奪って、完勝してほしかったなあ。もしくはタップしないケインを見兼ねて、レフェリーストップとか。


■トリプルH vs ショーン・マイケルズ
そしてヘル・イン・ア・セル。
「因縁決着」の煽り文句のついたこの試合。見ごたえ十分、いや、十二分の45分超の死闘ですよ!世界王座戦の前に「早い」と思ったのは、通常の1試合どころじゃなくて、随分と早かったのね。うーん。何か悔しいけれど、こっちがメインで正解だ。
椅子、ハシゴ、テーブル。TLC全てが用いられての攻撃の応酬。HBKはハシゴ上からテーブルへのダイビングエルボーを披露するも決められず。
トリプルHのペディグリーをカウント2で返す、マイケルズ。
マイケルズのスィート・チン・ミュージックを、やはりカウント2で返す、トリプルH。
45分も試合やってると、ぼくなんか結構途中で飽きちゃったりするんだけれど、この試合はそんな心配、一切無用。あれ?ちょっと長いか?と思って気付けば45分って感じ。
最後はトリプルHがペディグリー2連発。計3発のペディグリーで試合決着。WWEの試合で、こんなにフィニッシュムーヴが乱発されることなんて、滅多にないんじゃなかろうか。
決着後も動けずに倒れたままの両者。ここらへん、トリプルHにもマイケルズにも声援が飛んでいた。
エボリューションがやってきてトリプルHを担いで帰った後、レフェリーがマイケルズを起こす。
レフェリーに試合結果を確認するマイケルズ。レフェリーが、3カウントを叩いたことを告げると、「そうか」とばかりにマイケルズはレフェリーに握手を求める。レフェリーに担がれてマイケルズが立ち上がると、会場にはマイケルズのエントランステーマが流れだす。マイケルズが観客に手を振ると、観客は大歓声。

といった感じでPPVが終わるんだけれど、試合後の情況をここまで流すことも、そんなにはしないよなあ。なんにせよ、最後の最後で見ごたえや満足度が爆発的に上昇したPPVだった。
見といて、損なし。